二代 藤田 龍峰(名 俊一)

 

15歳のときから父の許で陶技を磨き、その腕前は備前屈指の轆轤の名手と言われ、金重陶陽らの名工とともに41歳に若くして岡山県重要無形文化財に認定された

石炭窯で焼く青備前の煎茶器など、磨きものを得意とし端正な作風であったが、戦後四、五年したころ雅物(桃山茶陶)の復興を目指す陶陽との交流の中で同じ志を持つようになった

教養豊かで和歌や俳句も嗜み、これからを期待され実りの晩年を迎えるはずだったが、60歳の早世となった

 

大正 2年 明石に生まれる 初代藤田龍峰の五男

昭和 2年 初代龍峰の許で作陶を始める

昭和19年 二代 藤田龍峰を襲名

昭和 24年 金重陶陽らと備前窯芸会結成

昭和 27年 北大路魯山人、イサム・ノグチが陶陽邸で作陶、ノグチの前仕事として轆轤を受け持つ

昭和29年 岡山県重要無形文化財保持者に認定

昭和33年 第一回日本工芸会東中国支部展に出品

昭和34年 岡山県重要無形文化財技術指定

昭和48年 歿 享年 61